レベッカ・シュガー氏が手掛けたカートゥーンアニメーション、Steven Universe。
本場ではかなりの人気で、新エピソードが公開されるたびに界隈がにぎわってました。
カートゥーンという子供向けのアニメのジャンルでありながらも、同性愛、今でいうLGBTを題材としても取り入れていて、「ジェンダー革命」なんて呼ばれたりしている作品でもあるのです。
そんなSteven Universeのシーズン1の各エピソードのあらすじをまとめました。個人的な感想も交えて。
以下から、どこ読んでもネタバレがあるのでご注意!
わりとお話の核心を突くようなネタバレもあるので、「まずは自分で全部見てから!」と思ってる方はお戻りくださいませ。
シーズン1のエピソード1~10のあらすじはこっちに書いてあります(´ω`)
シーズン1
シーズン1、すなわち、Steven Universeの始まり部分のお話。
以下から各エピソードのあらすじを書いていきます。
Ep.11 Arcade Mania
ガーネットが音ゲーにドはまりするお話。
あらすじ
洞窟では、ドリルで攻撃してくるモンスターに遭遇する。だが、モンスターは逃げてしまい、本体を仕留められずに一行は帰還する。
ビーチシティに帰還後。
砂浜でコインをたくさん集めたスティーブンが「ゲーセンに行こう!!!」と言い出し、ジェムたちとゲームセンターに訪れる。
ゲームをジェムたちにおすすめしていく中で、スティーブンはガーネットに音ゲーをおすすめする。
ガーネットは音ゲーにドはまりしてしまい、ものすごい集中力で音ゲーに熱中。
スティーブンがガーネットに声をかけてもよじ登ってもサングラスを落としてもうんともすんとも言わなくなってしまう。
仕方ないのでガーネットをゲーセンに置いて家に帰る一行。
数日後…。洞窟で遭遇したドリルのモンスターがビーチシティに出現する。
しかし、ガーネット不在ではそのモンスターに太刀打ちできず。
スティーブンが急いでゲーセンにいるガーネットを呼び戻しに向かう。
最終的にドリルのモンスターは退治できたが、スティーブンはゲーセンの掃除バイトをすることに。
ガーネットの素顔初公開の回
ガーネットのサングラスが初めて外された回。
これは個人的な考察だけど、ガーネットが音ゲーにドはまりしてうんともすんとも反応がなくなってしまったのは、ガーネットが持つ未来予知の能力に関係している気がする。
音ゲーって、次から次に音符(方向指示)が表示されていくから、その次から次へ現れる音符に対して未来予知かけちゃって抜けられなくなったんじゃないかな~と私は勝手に考えている。
あとガーネットによじのぼるスティーブンがかわいい。
さらに「すっごくよじ登りづらい」ってコメントまでしててかわいい。
Ep.12 Giant Woman
このエピソードでスティーブンが歌う劇中歌の動画、貼っておきます。
とっても良い曲なのでぜひぜひ。
パールとアメジストが初めてフュージョンする回。
スティーブンユニバースにおいて、初めてフュージョンに触れられた回でもある。
スティーブンも、この回まではジェムがフュージョンできることを知らなかった。
あらすじ
チェッカーで決着がついたあとの
アメジスト「はわ~…負けるのって最高の気分」
パール「普段の戦闘ではそんなこと考えてないといいんだけど」
アメジスト「うるさいなぁ…。あたしたちがオパールになれないのは、あんたのそういうとこが原因なんだよ」
パール「私たちがオパールにならないのはあなたが頑固でガサツだからよ」
といった二人の会話から、フュージョンという話題がはじまる。
フュージョンとは何かというと、「複数のジェムがフュージョンという力でひとつになる」という力のこと。
このフュージョンでは、外見、身長、声、はては性格までも変わってしまう。
(なので界隈では、劇中でいまだ描かれていないフュージョンを想像して描いたりするのが流行っていた)
フュージョン前と後では一見別人のように見えるが、フュージョンしている最中もそれぞれの意識や意見といった自我がしっかり存在している。
なので、一人が「りんご食べたい!」と思ったときに別のもう一人が「りんごきらい!食べるとかありえない!」と思った場合、フュージョンは解除されて、個人に戻ってしまう。
フュージョンとは何かということを知ったスティーブンは、パールとアメジストのフュージョンであるオパールを見たくてしょうがなくなる。
これが、このエピソードのタイトルでもある「Giant Woman」にもなっている。
そのしばらくあと。
ガーネットに「ヘブンビートル」というジェムを回収するよう依頼されるパールとアメジスト。
ビートルというジェムはふたつあり、ガーネットは別の場所(マグマの中)にあるビートルと取りにいくとのこと。
チェッカーの時の言い争いで険悪になってる二人だったが、ガーネットの依頼なのでしぶしぶビートルがいる場所へ出向くことに。
道中も仲の悪さは相変わらずだったが、スティーブンが巨大な鳥のモンスターに食べられたことで、二人のフュージョンが成功する。
巨大鳥も倒し。ビートルも回収できて、さらには二人をフュージョンしたままビーチシティに帰還できてご満悦のスティーブンで終わり。
ちなみに、締めにガーネットが「スティーブンも将来は上手なフュージョンができるようになりそうだな」と言うのは伏線でもある。
ビートルの伏線がある
これ今書いていて気づいたんですけど、このビートルってジェム、この子たちですやん…。
- 二人はセットである(いつも一緒にいる)
- 虫の触覚に見えなくもない羽根がついている
- 色
この全てが一致している。感動した……。(今まで気付かなかった)
「アースビートル」が黒い色の子。
マグマの中にあるから、ガーネットが取りに行ったもの。
「ヘブンビートル」は緑と黄色の子。
今回パールとアメジストが取りに行ったもの。空に高くそびえる塔のてっぺんにいた。
この対比も好き。地と空。
スティーブンユニバース・フューチャーでちょいちょい画面に映っている子たち。
とってもちっちゃい。
このエピソードは、このヘブンビートルちゃんたちだったり、「将来的にスティーブンもフュージョンするのか?」と思わせるような最後のガーネットの台詞だったりと、いろいろと伏線が仕込まれていてはえ~となる。
Giant Womanの歌もほんといい曲なのでぜひ……。
Ep.13 So Many Birthdays
ジェムたちの誕生日会をやりたい!とはしゃいだ結果、うっかり100歳は超えてそうなおじいちゃんになってしまうスティーブンのお話。
あらすじ
パール、アメジスト、ガーネットにそれぞれ誕生日会の主役になってもらって、スティーブンが盛り上げようとがんばる。
が、スティーブンが考えたどんな誕生日会の演出もジェムたちにいまいち理解してもらえず、落ち込んでしまう。
「そうだよな…誕生日会なんて赤ちゃんがやることだよな…」とやさぐれてしまったスティーブン。
無意識のうちにスティーブンの外見が、年を取った状態へ変わっていく。
ティーンエイジャー、大人、おじさん、おじいちゃんと、スティーブンの気持ちのもちようによって外見がどんどん変わっていき、はてはドーナッツショップで働くおなじみの2人にもスティーブンだと気付いてもらえなくなる。
ジェムたちがそんなスティーブンの異変に気が付き、どうにかしようとするが、スティーブンはどんどん歳をとっていき、とうとう100歳はいってそうな外見のよぼよぼのおじいちゃんになってしまう。
ガーネットでさえもこのスティーブンの状態にどう対応していいか分からない。
ジェムたちは全員パニックになり、わちゃわちゃし始める。
そんな光景を見て、スティーブンは「それを止めなければいけない」という気持ちから元の年齢の姿に戻ることができた。
思いつめるスティーブンのお話。
今思えば、すでにこの時点で一人であれこれ考えて悩みまくってしまうのがスティーブンというキャラの性格なんだなと改めて思う。
スティーブンが一人であれこれ思い悩んだ結果、暴走してしまうという状況は後のエピソードでもちょいちょい登場する。
Ep.14 Lars and the Cool Kids
ビーチシティで暮らす子供たちのお話。
ちょこっとだけローズのことも絡んでくる。
あらすじ
かつては綺麗だったらしいが、今は人を飲み込んでしまう危険な藻になってしまった。
なので、ジェムたちはその藻がはびこる場所につながる入口をポリステープで封鎖する。
なぜポリステープなのかは、ポリステープが貼ってあれば人間は立ち寄らないだろうとのパールの考え。
そして一行はビーチシティへと戻り、スティーブンはビーチシティに遊びに行く。
そこで、イケてる(とラーズが思ってる)子たちのグループの中に自分も加わりたくてそわそわしているラーズに遭遇したスティーブン。
自分から話しかけられないラーズをよそにスティーブンはしれっとグループの中に入って行って、結果みんなで一緒に遊びに行くことになる。
どこで遊ぶか案を出し合った結果、スティーブンがさっき行ってきたばかりの危険な藻がある場所に行くことになる。
スティーブンは止めようとしたが、パールの「ポリステープがあれば人間は立ち寄らないのよ!」という言葉を思い出してまあいいかってなる。
が、キッズたちはポリステープがあったせいでむしろ「面白そうじゃん!入ろうぜ!」ってなって藻がはびこる場所へ立ち入ってしまう。
スティーブンが慌てて止めたが、キッズたちは真に受けない。あっという間に藻に飲み込まれてしまう。
スティーブンが半泣きで必死で止めたラーズだけは藻に飲まれずに済む。
ここで、ラーズに「せっかくグループのやつらとつるめたのに、お前の母さんのせいで台無しだ!」と言われ、それに対して真剣にキレるスティーブンが見れる。
藻に飲まれてしまったキッズたちをどうにかするべく、車に乗せてその場を去るラーズとスティーブン。
が、藻が車も飲み込み始めてまともに運転できなくなってしまう。結果、ビーチシティではなく丘の上に到着してしまう。
丘の上はとても日当たりが良い場所。
そのおかげで、はびこっていた藻は花を咲かせて散っていった。
その丘からは、ビーチシティの全てを見渡すことができる絶景ポイントだった。
その景色を気に入って喜ぶキッズたちに、スティーブンは「ラーズがこの場所まで連れてきてくれたんだよ」と言ってお話はおわり。
本当はスティーブンがハンドルを握ってたけど、キッズたちはそのことを知らない。
スティーブンの感情が見れる回
スティーブンの、意外とかなりの気遣いができる一面と真剣にキレる沸点の両方が見れる回。
特にお母さんのことでキレたときのスティーブンには、普段スティーブンのことをからかってるラーズも気圧されてた。
このエピソードのタイトルにもなってるcool kidsというのは、ピザ屋の娘とDJになりたい少年とビーチシティ市長の息子のいつめん3人組。
cool kids、いわゆるイケてるグループって思われてるらしい。が、本人たちのやり取りからしたらいつもつるんでるだけって感じの雰囲気。
あとのエピソードで、ラーズが仮病でドーナツ屋のバイトを休んでこの3人組と一緒にトランポリンではしゃいでるところが見れる。仲良くなったようでなにより。
Ep.15 Onion Trade
オニオンがジェムの便利な道具を手に入れてしまい、ビーチシティががしゃぽんのカプセルで埋め尽くされてしまうお話。
あらすじ
ちなみにG.U.Y.S.は、Guys Under Your Supervisionの頭文字を取ったものの略。
いわゆる大当たりと大ハズレのキャラがいるのだが、スティーブンは大外れキャラしか引けない。
がしゃぽんマシーンの中に入っていた全てのがしゃぽんをゲットしたが、中身は全てが大外れキャラという結果。
「!?」となるスティーブンの前に、別のがしゃぽんマシーンの中から這い出てきたオニオンが現れる。
そして、スティーブンが欲しい!と思っていたレアキャラをオニオンが持ち歩いていることに気付く。
「この全部のハズレキャラとそのレアなキャラを交換してほしい!!」と頼むが、オニオンは首を横に振るばかり。
しょんぼりして家に帰ってきたスティーブンに、アメジストは「物を複製できるジェムのアイテム」を渡す。
そのアイテムと大量のハズレキャラを持って、再びオニオンの前に現れたスティーブン。
オニオンの前でハズレキャラを複製して、「ハズレキャラ何人分ならそのレアキャラと交換してくれるか」を交渉しようとする。
が、オニオンががっつり興味を示したのはそのジェムのアイテム。
場面は砂浜に変わる。
ジェムのアイテムとレアキャラを交換したスティーブン。
砂浜でそのレアキャラと遊んではしゃいでいたところ、空から何かが降ってくる。
それは、カプセルの中に入ったハズレキャラだった。
ビーチシティの方を見ると、どこからか大量のカプセルが空に向かって飛ばされている。
スティーブンはすぐにオニオンの仕業であることに気付いて、その場へ向かう。
大量のカプセルの山の上にジェムのアイテムを手にしたオニオンがいる。
カプセルを飛ばしまくるのを止めさせようとするスティーブンだが、カプセルを飛ばされて近づくことができない。
ジェムたちも駆けつけて、どうにかしようとするが、反抗するオニオン。
カプセルではなく車などを飛ばしはじめて、ジェムたちも対応できない。
パールに「どうしてレアキャラを複製しなかったの!?」と言われて「その手があったか~」ってなるスティーブン。
最後は、スティーブンがカプセルの山の中を泳いでいって、オニオンの不意をついて捕獲することができた。
ビーチシティ中を埋め尽くしたカプセルとかとかは、ジェムのアイテムを壊すことで複製した全てのものを消滅させて解決。
実はオニオンが持っていたレアキャラは、オニオンがスティーブンから盗んだものであったことが判明する。
スティーブンはそのことをオニオンに咎めるが、いっつもお父さんが不在でさみしかったんだよね、と言ってレアキャラをオニオンにあげる。
オニオンについて
ライオンと同じくらいオニオンは謎の存在だった。スティーブンユニバースフューチャーが終わっても。
せっかくなのでオニオンのことを少し。
オニオンのお父さんは船乗りで、一瞬だけビーチシティに帰ってくるときがあっても、すぐにまた海へと繰り出してしまう。
そしてオニオンのお兄ちゃんが、実は前のエピソードである「Cool Kids」に出てきた、DJになりたい少年であるサワークリーム。
さらに、オニオンのお母さんは、スティーブンのお父さんが若かりし頃行っていた音楽活動のプロデューサーをしていた男性の元彼女。
プロデューサーと別れて、今の船乗りのお父さんと結婚した。
さらに、後のエピソードで分かることだが、実はサワークリームとオニオンは父親違いの兄弟。
サワークリームは、プロデューサーとの息子。
そして、オニオンは船乗りとの息子。
さらにさらに、実はアメジストとオニオンのお母さんの間にはなにか特別なものがあって、アメジストが他のジェムたちにできない相談にのってもらったりしている。
ジェムと親しかったり、スティーブンのお父さんとの関係もあったりと、オニオンの一家とスティーブンにはかなり繋がりがあることが分かる。
だからどうだって話は特にないんですけどね。
実はビーチシティの住民たちは全員、しっかりとした設定が付けられていて、そこがスティーブンユニバースのすっごい特徴というかいいところだな~って個人的には感じるのです。
伏線もいつの間にかしっかり散りばめられてるし。
スティーブンユニバースにおいて名前のあるキャラクターたちは、モブじゃなくてサイドキャラクターという立ち位置なのですな。
なので、スティーブンユニバースはジェムとジェムたちのマジカルパワーによるファンタジーチックな世界のお話!と思ってエピソードを観ると、意外とビーチシティの住民たちに視点を当てた話も多い。
エピソード15までのお話のあらすじはこんなところです。
エピソード16からはこちらに続きます。
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