スティーブンユニバース全体のお話のことをまとめておこうと思って書いてます。
出来事を時系列順にしてまとめておくので、シーズン1の前にどんな出来事があったのかもまとめておきます。
シーズン5って言ってますが、映画・futerのシーズンも含むのでまだ見てない!!!!!!!という方はご注意。
ネタバレというか、スティーブンユニバースはこんなお話だったんだよ、っていうのを自分なりにまとめました。
スティーブンユニバースというストーリー自体は放映終了(今のところ)してしまったとはいえ、ネタバレといえばネタバレです。
ストーリー全体をまとめちゃうので、それは盛大なネタバレになります。例えるなら謎解き系ジャンルの本をクライマックスから読み始めるかんじ。
まだ見てない!自分で見たい!という方はご注意。
あらすじをおさらい
スティーブンユニバースって結局どんな話だったの?っていうところを一言でいうと
です。
ほのぼのに見せかけた鬱話
シーズン1を放映している時点でスティーブンユニバースを見た人たちは、「ファンタジーでたまにおちゃらけたこと挟んでくるほのぼの日常系のアニメか~」といった印象を最初は持つかもしれません。
でも、ところがどっこい、スティーブンユニバースはただのほのぼの日常系なだけではなくて、鬱要素が設定にがっつりぶちこまれているお話です。
これはエピソードを追うごとにわかってくることなので、界隈ではよく「ほのぼのに見せかけた鬱」とかいって指摘されてました。
鬱と言われる要素をあげると、シーズン1などはじめのほうのシーズンでスティーブンとジェムたちが戦っているのは、元仲間たちである、とか。
おおまかな世界観
シーズン5まで見終わったこと前提で、スティーブンユニバースというお話の世界観をまとめておきます。
まず、そもそもの起源をざっくりとまとめて言うなら、こんな感じ。
しかし、他のダイヤモンドはそれに従えと言う。
いよいよ我慢の限界になったそのダイヤモンドは、自らをローズクォーツという、「ジェムの世界における戦闘員の姿」へと外見を変え、他のダイヤモンドたちに戦争を仕掛けたのです。
この時、ローズクォーツの側について他のダイヤモンドたちに立ち向かったジェムたちのことが全員「クリスタルジェム」と呼ばれている。
すっごくざっくりですけどね!
時系列順でもっとちゃんと説明していきます。
ストーリーの時系列
ストーリーを時系列でまずはざっくりとまとめておくと、こんな感じになります。
- ダイヤモンドの活動に反感を持ち始めるピンクダイヤモンド
- 誰も耳を貸さないので戦いを挑むことにするピンク(クリスタルジェム結成)
- ダイヤモンドたちが地球から撤退する
- つかの間の平和(この間にスティーブン誕生)
- クリスタルジェムたちとモンスターを倒す日々を送る
- クラスターの登場
- クラスターを解決する
- ホームワールドへ行ってダイヤモンドたちと和解
- 映画版へ続く
- さらにFutuerへ続き、ここでお話は終わり
ここでは、アニメで放映されたストーリーに関してまとめます。
アニメで放映された分からさらに続きの話が映画版、Futuerへと続くのですが、書いててけっこう長くなってしまったのでここらへんはまたいつか別でまとめます。
ホームワールドという惑星について
そもそもの前提となる設定・世界観として、ジェムという存在について少し。
というか、紹介しておかないと話が始まらないのです。
ジェムと呼ばれる宝石の生命体たちが治める惑星があった。
ジェムたちはその惑星をホームワールドと呼んでいる。
そのホームワールドという星に存在するジェムたちの中で最も立場が高いのはダイヤモンド族だ。
ジェムたちはダイヤモンドによって作られ、ダイヤモンドによって「この種類のジェムは何をすべき」という役割を振り分けられ、ダイヤモンドによって全てを管理されている。
ダイヤモンドたち
ホームワールドを統治しているダイヤモンドは、全員で4人。
ホワイトダイヤモンド、イエローダイヤモンド、ブルーダイヤモンド、そしてピンクダイヤモンド
この4人の中でも最も位が高いのは、ホワイトダイヤモンドだ。
ホワイトダイヤモンドは、宝石という生命体の中で最も輝き、あらゆる色で輝くことのできる絶対にして唯一の存在だからだ。
ホワイトダイヤモンドを筆頭に、ダイヤモンドたちは他のジェムたちを管理して、他の惑星を「コロニー」として侵略する。
コロニーで得た資源や土地などなどを利用して、また新しくジェムを生み出したりなんだりしている。
つまり、ダイヤモンドたちにとって他のジェムという存在はあくまでも道具であるわけで。
他のジェムという存在をいかに上手に使いこなせるか、役割分担をさせることができるか。そして、いかに上手にコロニーを管理することができるか。
これが全てだ。
なのだが、そこに疑問を持つダイヤモンドがいた。
それが、ピンクダイヤモンド。のちのローズクォーツである。
スティーブンユニバースというお話におけるジェムという存在たちが持っているのは、こんな世界観だったのです。
ホームワールドとの戦いが始まった理由
4人の中でピンクダイヤモンドが最も若く、最年少である。
つまり、他のダイヤモンドからは「おこちゃま」とみられている。
これを前提に…。
ピンクダイヤモンド「私もコロニー運営したい!!したい!!」
ブルーダイヤモンド「仕方ないわね……」
自分だけのコロニーを運営させてもらえたピンク「つまんない…思ってたのと違う…」
飽きたピンク「コロニーにした惑星に遊びに行きたい!」
パール「また怒られますよ…」
ピンク「どうしても行きたい!!!!」
パール「じゃあこのコロニーで製造しているローズクォーツというジェムに姿を変えて擬態してしまいましょう!それならきっとバレません!」
ローズクォーツの姿になりコロニー(地球)にやってきたピンク
ホームワールドでは見れない、動物や植物といったものの生命の息吹、自然である姿に大感動
さらにコロニーでジェムを製造するということは、その惑星を汚染している(壊している)ことに気付く
雑草も生えない地面にしてしまった「ジェム製造場所」を目の当たりにしてショックを受けるピンク
ここから、コロニーという活動に対して疑問と反感を持ち始める
コロニーをやめたいピンク
ピンク「コロニーはよくない!惑星の命を奪う行為だ!元からいた生き物たちを守りたい!コロニーやめます!」
ブルー「いい加減にして。そんなわがままは通らない。やれ」
ピンク「誰も話聞いてくれない…。ならば戦争だ」
コロニー(地球)を守るため、ローズクォーツの姿を取りダイヤモンドに戦いを仕掛けることを決めたピンク
ここで、「何が目的で戦争をしかけたのか」を確認しておくと、こんな感じ。
コロニー(ジェム製造機)として汚染され壊されていく地球をこれ以上壊させないため
ダイヤモンドたちの管理下におかれ束縛された状態の他のジェムたちを「地球で生きる生き物」と同じように、各々自由に生かしてあげるため
死を演じることに
ピンクは戦いを仕掛ける前に、ひとつ茶番劇を演じることにした
それは「地球にいるジェムの一人に私が砕かれてしまう」というもの。
ジェムにとって「砕かれる」ということはすなわち死を意味しています。
これは、他のダイヤモンド3人に対するあてつけでもある。
「あなななちが私の話を真剣に取り合ってくれないから、私は「地球を愛するジェム」によって砕かれてしまいました。あなたたちが「地球を壊す行為」を続けたせいです」と言ってるわけです。
ではその戦犯である「地球を愛するジェム」とは誰か?
それが、ローズクォーツなのです。
ローズクォーツは、地球で製造していたジェムの一人で、ローズクォーツというジェムは全員「戦闘員」という役割を持っています。
自分が砕かれてしまったシーンを演じることに決めたピンクは、お付きのパールに協力をあおぎます。
ピンクダイヤモンドのことが大好きで絶対的忠誠を誓っているパールは、ピンクの「ダイヤに戦争をしかける」という考えが本当に正しいものであるのか迷いながらも、協力してあげることに。
そして、大勢のジェムたちがいる前でローズクォーツに扮したパールによって「砕かれる」を演じたピンク。
「ピンクダイヤモンドは地球のジェム、ローズクォーツによって砕かれた」という話はあっという間にホームワールド中に広まります。
「ピンクは死んだ」と周知させたことで、晴れて堂々と地球上におりたった、ローズクォーツに扮したピンク。
ここから、ホームワールドとの戦いが始まる。
クリスタルジェム結成の瞬間
「自由」を勝ち取るためと立ち上がったピンクもといローズクォーツについていきたい!となった他のジェムたちも地球に降り立ち、ダイヤモンドと対峙する
ちなみに、なぜダイヤモンド側がこの戦争にのったかというと、なんとなく察しがつくかとは思いますが「我らがダイヤモンドの一人であるピンクを砕かれた」ことに対する報復です。
最年少であるピンクのことを普段はおこちゃま扱いしながらも、一番下の妹、もしくは娘のような存在として全員仲良くやっていたのです。
そんなピンクを砕いた地球のジェム、そしてピンクを永遠に失う原因を招いた地球という惑星が憎くないはずもなく。
ダイヤモンドはかんかん激おこぷんすこ丸で、地球を潰そうとしてきます。
戦争でつぶせなくても、地球を「地球と言う惑星の中から」ぶち壊すタネまで仕込む徹底ぶり。
が、クリスタルジェムたちがこのことに気付くのはしばらくあと…。
モンスター化の原因
ローズクォーツは「地球側について戦う自分たち」のことを「クリスタルジェム」と呼び、ホームワールドに現れてはダイヤモンドに戦いを挑もうとする
地球上にもホームワールドからのジェムが降り立ち、ホームワールドのジェムVSクリスタルジェムの戦いが地球上で勃発する
ホームワールドのジェムたちが全員引き上げ始める
何事かと思ったクリスタルジェムたちが受けたのは、ホームワールドにいるダイヤモンドたちによる攻撃
ホームワールドにいるダイヤモンドたちは、3人の光の輝きをひとつに合わせ、とてつもなく強烈な光を地球に向かって放った。
その光は、地球上にいたジェムたちの「本体」である宝石の内部に深刻なダメージをもたらした。
それはクリスタルジェムのメンバーに限らない。たとえ「たまたま地球に立ち寄っていただけ」のジェムであろうと、ホームワールドに逃げ遅れてしまったジェムであろうと、全員にダメージを与えた。
地球上にいてその光を受けたジェムは全員、自我を失い暴れるだけのモンスターと化した。もちろん姿も、元の姿の原型をとどめないモンスターフォームへと変わってしまっている。
ローズクォーツはこの光の攻撃から、自分、パール、そしてガーネットを守り切ることができた。
しかし、他のジェムはみなモンスターとなってしまった。
光の攻撃を放ったあと、すっかりホームワールドからは音沙汰のなくなった地球。
ローズはこれを「戦争に勝った」と判断します。大勢の犠牲はあったけどもね。
ここでの「勝利」の定義としては「ダイヤモンドたちが地球を放っておいてくれる」ことにあるのです。
ここらへんから本編開始
ホームワールドからの監視と管理から解放されたと認識したローズたち。
ここからしばらく(数千年)を地球上で楽しく過ごします。
この数千年を過ごした後あたりから、スティーブンユニバースのシーズン1エピソード1がはじまっています。
ただ、モンスター化させてしまった他のジェムたちのことも忘れません。
ちゃんと回収しては、どうにか元に戻せないかと方法を探すものの、モンスター化したジェムを元に戻す方法は見つからなく。
仕方がないので「バブル」の中に入れて保管していました。
そしてそんなある日、ローズはグレッグという一人の人間と出会う。
ジェムとは全く異なる仕組みでつむがれる「生命」というものに興味しかなかったローズ。
最終的にローズ自らが自分の存在を手放す代わりに、「人間の生命体」として存在することを実現させます。
それこそが、このお話の主人公であるスティーブンなのですね…………。
こう考えると深いものがあります。
「ほのぼの日常系のお話!」の一言で済ますことができないような深い話なのです。
そもそもが「自由を勝ち取りダイヤモンドの支配下という社会から独立するため」の戦いから始まっているわけですし。
クラスターの登場
ローズもといピンクダイヤモンドの本体である宝石をお腹に埋め込んで誕生したスティーブン。
過ごして成長していく中で、先ほどちらっと出た「地球という惑星を内部から破壊するタネ」に対峙しなければならなくなります。
これは、ペリドットが怖がっていた「クラスター」です。
クラスターは、「ピンクを失った原因を作った地球憎い。存在すら許したくない。粉々になればいい」という考えのもと他のダイヤモンドたちが地球に仕込んだものです。
クラスターの正体は、「ジェムを粉々に砕いたクズをひとつに無理やりくっつけたもの」です。
ガーネットはこれを目の当たりにして、「ダイヤモンドたちはこんな状態のものをフュージョンだと思ってるのか?これは間違ってる。こんなことがあってはいけない。……ローズはこのことを知っていたのだろうか?」とものすごいショックを受けます。
粉々に砕かれて無理にひとつにくっつけられたジェムの塊の中には、元クリスタルジェムのメンバーも含まれています。
地球のために戦ったクリスタルジェムの塊を利用して地球をぶち壊す!
という最悪のシナリオを準備したダイヤモンドたち。
どんだけ地球が憎いかがうかがえますな。
が、結局クラスターは地球を破壊せず、それどころかスティーブンと意思疎通を交わし、果てはダイヤモンドたちとの戦いで加勢までしてくれる頼れるヤツになります。
うん。まあ、よかったね。
まあ、もともとが地球のために戦ったクリスタルジェムの破片の「かたまり」なので、そういった意思が残っていたんだと思います。
ダイヤモンドと仲直りするスティーブン
クラスターの件も解決し、なんやかんやあってとうとうホームワールドにやってきたスティーブン。
なんやかんやってなにさという方はエピソードを見て頂ければ……。長くなっちゃうのでここでははしょります。
ホームワールドに行くことになったのは、ほかならぬスティーブンが「ピンクダイヤモンド」であることが他のダイヤモンドに分かってもらえたため。
「ピンク、あなた生きてたのね!!」と歓迎してもらえます。
とはいっても、まだこの時点ではブルーとイエローにしか会ってはいないのです。
ホームワールドにやってきたスティーブンの目的は、ホワイトダイヤモンドに頼んで「モンスター化したジェムたち」を元に戻してもらうこと。
ホワイトダイヤモンドとの対峙
が、いざホワイトダイヤモンドに会うとホワイトはスティーブンの話に聞く耳を持ちません。
果ては、「そこから出してあげる」などと言ってスティーブンのお腹からピンクダイヤモンドの宝石を引っこ抜いてしまいます。
人間のスティーブンから分離させられてしまったピンクダイヤモンドの宝石は、ピンク色のスティーブンの姿を取って人間のスティーブンに近づいていきます。
ホワイトからの攻撃をものともしないピンク色のスティーブン。
ピンク色のスティーブンに「ピンクピンク」と呼びかけ、あれこれうるさくしゃべるホワイトにピンクのスティーブンは「(ピンクダイヤモンドは)もういない!!!!!!」と吐き捨てます。
この、これ、このシーン。
ほんとスティーブンの音声聞いた瞬間鳥肌たったのでまだ見てない方はぜひ………ぜひ。
「she is GOOOOOOOOONE!!!!」という一言だけなのですけど、ここの声の迫力がほんとすごいのでみてほしいです。ていうか聞いてほしい。きいて。
そんでこのあとまたジェムとスティーブンがひとつになるんですけど、このシーンの作画が神だし神の上をいく作画がキまってるので絶ッ対見てほしいです。
ジェムスティーブンと人間スティーブンが抱き合って笑いあってくるくる回るシーンなんですけど、それはそれは作画が、もう。作画が!!
最近のアニメはすっかり3DCGが流行りですけど、やっぱり私は手書きアニメもといセル画のアニメがやっぱりいつまでも大好きです。心からそう思えるシーン。
やっぱりってうっかり2回書いてるぐらいすき。
ぜひ、みてください。
そんな場面を見たダイヤモンドは、スティーブンの話をやっと聞いてくれます。
そしてホワイトダイヤモンドとも和解したスティーブン。
モンスター化したジェムを治したいと言うスティーブンに、やり方が分からないというホワイトだったが、最後は「ダイヤモンド全員と同じ水の中にひたる」をしたことでモンスター化したジェムを治療することが叶いました。
モンスター化したジェムは元に戻ったし、ダイヤモンドたちとも和解できて、地球という惑星にもホームワールドという場所にも本当の平和が訪れたのでした。
めでたしめでたし………。
映画とfutureでは続きが描かれている
ここまでが、スティーブンユニバース「シーズン5」におけるお話の概要なのです。
映画とfutureではそれぞれここから先の続きがあるのです。
ざっくり紹介しておくと
映画は「ダイヤモンドのこと以外にも、ローズがやり残した問題がまだひとつ残ってたんだよね。スティーブン、君がどうにか解決してね。あ、今回はパール・ガーネット・アメジストの協力は得られないからよろしくw」といった内容のもの。
そしてfutureは、その映画がおわったあとにさらに続く後日談のお話。
futureの前提世界観としては「モンスター化したジェムもみんな癒せてよかったね~!頑張ったねスティーブン!さて、これからは地球上で、「それぞれの個性を尊重した自由な生き方」をジェムたちが見つけるお手伝いを始めよう」という設定から始まる。
物語の最終シーズンはfuture
futureでは、本編や映画よりも年をとって見た目も精神面も成長し、声変わりもしたスティーブンが登場。
ジェムのための学校を管理するスティーブンだが、今までいろいろなことを経験してきたスティーブンはそのことに関するフラッシュバックをはじめ、様々なことで悩んでしまう。
極めつけに、コニーにも振られる。拒絶されたわけではなく、「結婚?私たちまだ子供だよ。まだ早いと思うな…」といった感じ。
ちなみに英語圏ではこの不安定な状態のスティーブンのことを「PTSteven」とかって呼ばれたりしてた。
つまり、futureではスティーブン自身の問題を解決することがメインのテーマとなっているのでした。
このfutureのお話が終わってしまったら、本当にもうおしまいです。今のところは。
スティーブンユニバースの生みの親であるレベッカシュガー氏が配信しているpodcastではよくスティーブンユニバースのエピソード内では描かれなかった設定などが話にでたりしていたので、もしかしたらいずれ何かしらの告知がされるかもしれない……とは囁かれているものの、今のところはなにもありません。
ここからは完全に個人的な願望ですけど、もしまたスティーブンユニバースの世界観で何かが制作されるとしたら個人的にはジェムたちの世界をもっとみたい…。
例えば他のペリドットたちとか、少し登場はしたけど他のラピスラズリのジェムとかの話が見たいなぁ~~~~と思うところ。完全に個人的な願望です。
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