「タオルケットをもう一度」ノベル版のネタバレ感想【フリゲ原作】

タオルケットをもう一度【ネタバレ感想】

今回読んだのはこちら。

 


ここからはネタバレなども含みます。
ネタバレが苦手という方はご注意ください!

目次

タオルケットシリーズ

鬱ゲーを散々漁りまくっていた時期に、タオルケットシリーズをいくつかプレイしたことがあるのですが、ゲームのストーリーがそのまま読み物になったといった内容でした。

原作厨な自分からすれば、ゲームと本とで内容が同じってのはめちゃくちゃ嬉しかったりします。

なんていったって、またゲームをプレイしたい!と思ってもどうしても時間がない時は、活字を追えばゲームプレイの疑似体験ができるようなものですし。
なにより、原作と同じ内容であるっていうのは、少なくとも原作と同じくらい愛することができます。自分は。

読み応え抜群のページ数

あとがきやキャラデザ資料集ページを除いても、382ページとわりと厚みもある一冊ですが、文体がとにかく読みやすい、語呂が良い、だから感情移入しやすい、の3コンボであっという間に読み終えてしまいました。

元となっているゲームのストーリーがストーリーなだけに、この本に限っては話の中盤で飽きてくる、あの現象がありませんでした。
わりと自分はストーリーの中盤などに差し掛かるとダレてきて、飽きて放置、なんて傾向にあるのですが。
さすがタオルケットというか。

あらすじ

ここからは、簡単にこの本のあらすじをまとめておきます。おまけで感想も挟み込むかもしれない。

以下、ネタバレ注意です。

しあわせでない描写・残酷な描写も以下に含まれますのでそういったものが苦手な方もご注意。念のため。

そもそも原作が「鬱ゲー フリゲ」なんかで検索かけたらあっという間に引っかかるようなものなので

ゲームと本で若干違ってくることもあるのかな?とは思いますが、何にしてもゲームプレイしたのがもう何年も前なので、そこらへんは私には分からないです。
が、おぼろげな記憶を辿り辿り、ああーっこんなシーンあったよなー、とか、あのシーンか!とかはなりました。

なので、ゲームプレイしたことのある人なら、何百倍も楽しめると思いますよ!

たまに、原作と違うやん!激おこ!なんて言われたりもする作品も世にはありますが、この本はそうはならないと思うのです原作厨のおともだちにもおすすめしたい本です。
まあ、さっき言った通り、私の記憶も曖昧なもんなので、原作沿いうんぬんに関してはぜひご自分で確かめてみてください!(丸投げ)

おおまかなあらすじ

主人公もーちゃす(小学生男児)が、とある無人島で3人の少女(小学生2人と人妻)と出会う。

それがきっかけ、というか、その時点で、4人は何百万、何億という単位で時間を越えて、「ロボットたちの管理監視下で飼い殺しにされる生態材料」という運命を共にすることが決められている。
そのことをまだ
4人は知らない。

……運命を共にするといっても、各自バラバラにはされているのだが。
場所的な意味でも、身体的な意味でも。

4人がロボットによって(いろんな意味で)引き裂かれようとしているまさにその時に、主人公もーちゃすくんは(事故的に)自分のことを冷凍保存してしまったことで、難を逃れる。

そうして次に目覚めたのは、とんでもない年月が経った後の世界であった。確か、数百万年とかそういう単位。ひゃくまんねん?

目覚めたもーちゃすは、目覚めさせてくれたハカセとそのロボットちゃんと一緒に3人の女の子たちを探しに行く。

そんなお話です。

予想の斜め上を突かれる

なんかもうハーレムだしSFだしおなご救いに行くで~なノリだしで最初はほーんって思うかもしれませんが、これ結末が本当に、予想の斜め上を突かれるといいますか、「あー、こういうオチかー」ってなったあとにもうひとつ本当のオチがあるパターンなので、どんでん返しを食らうといいますか、なんといいますか、またゲームを無性にプレイしたくなりました。(笑)

タオルケットはストーリーが本当に良い(哲学的な意味でも鬱ゲー的な意味でも)、ので、鬱な話が好きな方はぜひ、ぜひ読んでみてください。
ついでにゲームもプレイしましょう!(布教)

小学生のくせにハーレムかよ~wwwとか舐めながら読み進めてみてください。
これは個人的な感想ですけど、私はコッテリな王道要素の中に不穏要素とか鬱要素が散りばめられているそのギャップのせいで大変心臓にきてるのだと感じてます。

これは本媒体、活字ですからまだいいですけど、ゲームの方なんかは視覚情報とかBGMSEとかも相まって本当にヴゥ゙ッ………(´;ω;`)ってきます………………わたしはね。

そんなもんで、「鬱になりたい!」な人にはゲームを先にクリアしてから、活字の方でしんみりその鬱の余韻にひたるのもいいですし、「暗い話はちょっとでも興味ある」な人は活字であらかじめ一通りのストーリーを追ってからゲームプレイすると、暗い話でも多少は耐性がつくと思います。

原作ゲームもオススメ

……これ全然関係ないんですけど、タオルケットシリーズ(ゲーム)で

主人公「実験施設の中に囚われた仲間の女の子を助けに行くぞ!ああっ!?もう手遅れだった!」

仲間だった女の子「あ……ああ……主人公く……ビチャアッ(破裂)

仲間だった女の子の肉塊「ズズ……ズズ………、キシャーー!」

みたいなシーンがやたら印象に残ってるんですけど、これはこの話ではなかったらしいですね。

何番か忘れてしまったけど、確か牛が出てくる方のタオルケットだったか
そんなシーンはなかった?思い出補正ですかね。

人体実験系のダークな話は鬱度が高いのでほんとう
しばらく椅子に座り込んだまま放心になるレベルでなんか、こう、くるものがあります。

脱線してしまいましたね。

でも、こういう不思議な雰囲気を放つ、不思議の国みたいな、引き込まれる作品は自分で読んで触れてみないとその魅力はどうしたって伝わらないと思うのです。

「これはこうこうこうなので、鬱になれます」って説明されるより、「こうこうこうなるまでの経緯」に感情移入する段階を踏んだ方が後に用意されてる「鬱になる」要素から受けるダメージは大きいと思いますよ。

何が言いたいかっていうと、興味があったらぜひ手に取って、この機会なので「タオルケットをもう一度」シリーズに触れてみてください。

哲学的要素も孕んだ、ただの鬱話では終わらない作品です。

……本は金銭が発生しますけど、ゲームの方はフリーゲーム、いわゆる無料で誰でも遊べるタイプのゲームなので、いやー、ぜひ。

書き遅れましたが、この本は「タオルケットをもう一度1」のストーリーに沿って書かれているものだと思われます。というか、そうです。

ちなみに、先程ちらりと話を出した牛のうんぬんは「タオルケットをもう一度2かな?
ゲームに関してはいくつかシリーズがあるので、気になった方は調べてみてください。

もはや本の感想ではないですね。人はこれを布教と呼ぶ。
そんな感じです。

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