「グリモア魔法学園・ノベル版」のネタバレ感想【美少女ゲー原作】

2022/3/082024/12/05

今回読んだのはこちら…。

ここからはネタバレも含んだ内容になります。
ネタバレを避けたい方はご注意ください！

私立グリモワール魔法学園

そもそも、グリモアはアプリゲームで、それのノベル版が出たよってのがこれです。

ノベル出版されたことは前から知っていたけど、最近時間があったのと、裏世界の話を文庫にしたものも出版したと聞いたので、どちらかといえばその後者の方の話が大変読みたくてこの機会にその2冊を購入、読破してみました。

裏世界の方のネタバレ感想についてはこちらで。

アマゾンの説明文にもあるように、この本の内容としては以下の通りです。

魔法使いの美少女たちとともに、人類の脅威を相手に戦っていく大人気の学園アドベンチャーゲームが、待望のノベライズ!!

読んだ感じも、あらすじ通り期待通りの内容でした。

そもそもグリモアってゲームがハーレム、いわゆるギャルゲー要素な内容もりもりのゲームなのでね。

ざっくり、自分なりに流れを書かせてもらうと、

みたいな話です。

正直ゲームのノベライズだし、ストーリーに関しては期待値とか全然なかったので、別に思うこともない。

ただ、対抗戦とかクエストの事情とか、そういったことが文としてストーリーの一環として読めたのは楽しかった。

ゲームとして遊ぶ以上、対抗戦だったらユーザーpvpだし、クエストだったらレベ上げのための経験値稼ぎみたいな意識を持ってるので、ちゃんとキャラクターたちが対抗戦とかクエストをどういったものとして認識して行ってるのか、そこんとこ読めるのはワクワクする。

セリフはセリフで、この口調と言い方ならあの子が言ってそうだな、とかアプリの方のキャラ一覧リストと照らし合わせながら推測しつつ読むのも楽しかった。

基本、グリモアいつメンみたいな子たちがメインでストーリーに登場してるので、「学園生の○○教室内の誰かのセリフ」ってのは分かっても誰が言ってる、てのは特に書かれてなかったので。
まあ特にこの子、ってよりかは、ただのモブなのでしょうけども…。

ただ、ちょっとイマイチに感じたのは、自分は評価できるような知識を持った人間でもありませんけど、文章の書き方があっさりすぎて、感情移入しにくい・状況が見えにくいと感じる場面が多々あったことです。

例えば、

○○は言った。
「ほにゃららら」
○○は返した。
「ほにゃらか」

みたいな書き方が続いている場面が見受けられた。

地の文章っていうんでしょうか、その場面描写が書かれてない、もしくは大雑把で分かりづらいと個人的には感じました。

また、そのキャラはそんなことも知ってるの？と思う部分もちらほら…。

例えば、ド田舎の学校でボール蹴ってた普通の男子が、一目見ただけで誰かがケガを負ってる症状(脳震盪だとか)を判別できたりとか。

あと、物語は基本一人称で語られているのですが、その一人称の視点がころころ変わるのも個人的には読みづらくてマイナス点でした。
ページ毎、章毎とかじゃなくて、改行もしないような同じ節の中で視点が変わってる。

別に読み返せば理解できるレベルだからいいんですけども、いつかだったか「文章の書き方」とかで調べまくっていた時期に「採用不採用を決める編集者は何マンって文章を読んでいるから、一人称の視点が変わった時点でその作品は落とす」みたいなことをみかけたなぁと思い出させられました。なるほど。

グリモアってアプリをもう長年も楽しんでいて、興味本心だけを持ったどんなのでもいいよって心構えのある方はにはおすすめする本です。個人的には。

正直、自分もリバースレコードっていうグリモアの裏世界、いわゆる絶望しかないよって内容の話のノベライズを読みたくてこちらもついでに買っただけです。

この本とリバースレコードの話、内容的に繋がりがあるのかと聞かれれば微か〜にある程度です。
ないといってもいいくらい、というか、もはや推測の域を出ないようなレベルですが。

確かに、繋がりといえば繋がってる部分はあります。
ですが、ボーナスステージといった程度なのです。

どちらか片方を読んでいると、ああそこで繋がってるのね、といった程度でなるほどできます。
ゲームの方の、リバレコのストーリーをある程度読んでいる方なら何がどう繋がっているのかは全然分かると思います。

何が言いたかったのかと言いますと、原作愛、つまりゲームめっちゃ好きやで〜て人なら読める話なのでは？と個人的には思いましたよって話です。

ちなみに、ヒロインたそもとい南智花が主人公♂にガッツリ胸揉まれてしまうイラストが見たいなら、買いです。

……正直、自分もアマゾンでそのことが書いてあるレビュー見なかったら買ってなかったかも。笑

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